じいちゃん、雪ってなあに？
お、しらんのか？
　　 　雪っていうのは、寒（さむ）くなると空（そら）からふってくる、白くて、冷（つめ）たくて、きれいなものじゃ。
へー、冷（つめ）たくて、きれいなものなんだ！
　　　　雪っていったい、なんでできているの？
うん、そうじゃな。　 一言（ひとこと）でいうと、氷（こおり）の粒（つぶ）じゃ。まえにおしえた雨（あめ）とおなじように、ちいさな氷（こおり）の粒（つぶ）が雲（くも）のなかでひやされてかたまるんじゃが、そのときに空（そら）がとっても寒（さむ）いと、六角形（ろっかっけい）なんかのな、美（うつく）しくて、規則（きそく）正しい形（かたち）にこおるんじゃ。
これを結晶（けっしょう）というんじゃよ。
結晶（けっしょう）がきれいなんだ！
うん。ふってくるところも、つもるところもきれいなんじゃが、１つ１つをよく見るといろいろな形（かたち）をしていて、空（そら）が今（いま）どんななのか〜をしることができるんじゃよ。
空（そら）って雨（あめ）だけじゃなくって、雪もふらせるんだね〜
いやいや、けろすけ。
　　　ほかにも、あられに、みぞれ、ひょうなんてのもふるんだよ。
おせんべいや、かき氷（ごおり）に、ひょうって・・・動物（どうぶつ）だよね？じいちゃん。
面白（おもしろ）いのう〜けろすけは。
　　　　みぞれは、雨（あめ）と雪のとけたものがまじってふるもので、半分（はんぶん）とけかけた、
　　　　甘（あま）くないかき氷ごおり）みたいだがな。
　　　　あられやひょうは、雪の変身（へんしん）したものなんじゃよ。
変身（へんしん）？強（つよ）いの？！じいちゃん。
そ、そうじゃな。かたいから、強（つよ）いともいえるかな。　　
　　　　空（そら）にむかう空気（くうき）がとても強（つよ）いとな、雲（くも）の中で氷（こおり）の粒（つぶ）が何度（なんど）もあがったりさがったりして、どんどんこおりの粒（つぶ）同士（どうし）がくっついていって、大きく硬（かた）いものになるのじゃ。

そうしてできるあられには、雪（ゆき）あられと氷（こおり）あられがあってな、雪（ゆき）あられは、白っぽくってもろく、雪（ゆき）の結晶（けっしょう）に氷（こおり）の粒（つぶ）がついたのもじゃ。で、氷（こおり）あられは、雪（ゆき）あられが1回とけて、またこおって氷（こおり）の層（そう）がいくつもできているようなものなんじゃ。
あられは雪（ゆき）の季節（きせつ）になるまえに、ふることがおおいから、これからの季節（きせつ）にみられるぞ。
ちょっとしってると、みわけられて、とっても楽（たの）しいよね。
でな、もう１つのひょうは、５mmより大きいものをいうんだ。
え？おなじものなの？？
そうじゃが、大きさがちがうのじゃよ。大きいとそのぶんかたくなってきて、直径（ちょっけい）が何cmにもなると、ガラスをわってしまったりするんじゃ。
うわ〜、こわいねぇ〜
しかも、そんな大きなひょうができるときは、つよい風（かぜ）がおきていて、雷（かみなり）がおちることもあるからな。よくふる５月ごろは、注意（ちゅうい）が必要（ひつよう）なんじゃよ。



ふう〜ん。で、これからはあられや雪なんだよね？早くふらないかな〜楽（たの）しみだな、雪！きれいなんでしょ？
のう、けろすけ。わしらは冬眠（とうみん）するじゃろ？
じいちゃん、毎年（まいとし）眠（ねむ）くなってしまって、ほんとうはみたことないんじゃ・・・
え・・・？