中国における旧正月は、私にとって最も楽しめる行事です。休みが長くて、家族揃って餃子を作ったり、話したりするのは最高。しかも田舎に行けば行くほど雰囲気がよくなるもので、毎年のように遠くの親戚の家に集まりに行くこと自体も面白い。
旧暦の12月24日(公歴1月25日頃)から正月行事が始まります。
24日は「小年」と言い、この日から旧正月の準備に入る。夜は大体かなりのご馳走が食べれる。
25日はお買い物の始まり、たくさん買い溜めするのが普通だから、リストを手にして回ったりするおばさんが出現。
26日もお買い物、そして遠くの親戚に声をかけて、「いつくるの?」って確認するのもこの頃。
27日と28日は全家の大掃除(全国的とも言えるが)、なぜこの二日なのかよく分からないが…
29日、集まれる家族が集まり、翌日の大晦日のおせち料理のために頑張る一日だ。
30日、この日のために準備してきたんだから、思う存分に楽しまなきゃって思われるが、みんなはまだ忙しい:祖先に供えるものの準備、「春連」をドアに貼り、お料理の準備、お年玉の用意等々。本当はこの日の夕方6時頃からやっと面白い行事の開始です。
- 何と言ってもバクチクだ。町全体がバクチクの音に覆われ、これで厄除災退になるわけ。
- それからは花火。一般的には、火を付けに行くのは十代の子供ばかり。(お年玉をもらうかわりに)花火の種類は日本よりも多いよう。
- 雪があれば「雪勝負」をして遊ぶ。(もう十年ぶりだが)
- 8時からはお料理を食べ、テレビの特別番組(紅白歌合戦みたいなもの)を見る。特別番組が終わるのは翌朝1時で、その後餃子を作ったりして、できるだけ寝ないようにする。その日の徹夜は昔絶対しなきゃならなかったのだが、今はもうそんなに厳しくはない。寝てしまった子供のお年玉は枕の下に入れて置かれて、頑張って寝ない子は翌朝やや多めにもらえる。
1月1日(翌朝) 朝は餃子、しかも中身が変わっている餃子。
中身:ピーナッツ、ナツメ、ミカン、お金…それぞれ違う意味がある。一番分かりやすいのは「お金」(消毒コイン)だと思う。
この日からはお年始回り。自分の行きたい所に行って挨拶して、向こうも決まって挨拶にくる。(還礼という)この日から15日までの間は毎日お料理の嵐で、正月太りしそう。人々はうんと気前よくなって、ほしいものを(高価でも)買ったりする。中国のお店にとって一番売り上げをアップできるのはまさにこの時期。
そしてとうとう15日、旧正月の半ばで、休みの最後の日。この日の月がまん丸になってて、まん丸の「元宵」(あんこ団子)を食べる日だ。町は再びバクチクで賑わわれ、伝統的なライトアップで町全体が余計に明るくなる。次の日から、次の旧正月をみんなで待つことになる…(もし旧正月の時に中国人の家にホームステイに来れば、絶対他の時よりずっと割に合うと思う。)
|