「伝染病」でも、”細菌”や”バクテリア”と、”ウイルス”は全然違っているんだ。

大きさも、どんなに小さな”細菌(さいきん)”でも1万分の7mmほど。”ウイルス”はその10分の1以下の大きさなんだ。

”細菌(さいきん)”や”バクテリア”が原因(げんいん)の病気(びょうき)は、ペスト、コレラ、赤痢(せきり)など、”ウイルス”は天然痘(てんねんとう)、日本脳炎(にほんのうえん)、インフルエンザ、狂犬病(きょうけんびょう)、肝炎(かんえん)、エイズなどで、一番(いちばん)のちがいは、”細菌(さいきん)”は自分(じぶん)で細胞(さいぼう)を分裂(ぶんれつ)してコピーをつくっていくのにたいして、”ウイルス”は自分(じぶん)でふえることができないから、人の体を利用(りよう)するんだ。

”ウイルス”の体を作る設計図(せっけいず)(難(むずか)しくいうとDNAやRNAというもの)を細胞(さいぼう)のなかにもぐりこんで細胞(さいぼう)が自分(じぶん)をコピーするところに、自分(じぶん)の設計図(せっけいず)をいれて、どんどんふやしてしまうんだ。
1この細胞(さいぼう)のなかで100こぐらいにふえて、細胞(さいぼう)がいっぱいになると、破裂(はれつ)して”ウイルス”がとびだすんだ。
インフルエンザウイルスだと、これをのどの細胞(さいぼう)でふえるから、のどの痛(いた)み、熱(ねつ)、せき・・・なんて症状(しょうじょう)がでるんだね。

そして、どんどん細胞(さいぼう)がこわされていってしまうんだけど、白血球(はっけっきゅう)ががんばって”ウイルス”を食べたり、ウイルスのための武器(ぶき)、抗体(こうたい)をつくりだして体の中でたたかうんだ。
体ががんばらなければ、病気(びょうき)はなおらないから、体が弱(よわ)っている人に病気(びょうき)をうつさないようにすることも大事(だいじ)なんだね。

「インフルエンザをふせごう」にもどる

このサイトに関するご質問、お問い合せは webmaster@j-pca.netまでどうぞ。